きっと向こうが検討してるんじゃないかなぁ?

人間のこのような認識がプロジェクト破滅への火種を巻くことがとても多いです。

過去に私が関わったプロジェクトも、現在関わっているものも、この手のトラブルでてんやわんやになります。





「ちゃんと仕事してないだけじゃん!」





と言ってしまえば確かにそうなのですが、これが本当になくならない。

典型的な例としてはこんな感じです。








あるプロジェクトには5つのチームがあります。それぞれのチームはチーム内だけで進められるタスクもあれば、チーム間で協力しなければできないタスクも多く抱えています。しかしチームAとチームBのリーダーは仲が悪い。各チームのリーダーが集まるミーティングでも、ここのチームリーダー同士が協力しなければならない点についてはなかなか議題にあがりません。このとき、チームAとチームBのリーダー同士は、お互いの共通部分についてはきっと向こうがやってくれていると考えています。





「お互い話に出すのはなんとなく億劫だし、言い出したら自分がやらなくてはならないのでは…他の仕事で忙しいしな…」








という具合です。

他のチームのリーダー達も、それぞれのタスクに追われていてケアをする余裕がありません。その結果、その部分のリスクが蓄積し表面化する。そしてそれがプロジェクトのボトルネックとなって全体が遅延、手戻りも多く発生し一気にデスマーチへ…。


こうした事態を少しでも防ぐのがプロジェクトマネジメントなのだと思いますが、毎回どこかしらでこういうことが発生して火種になってしまいます。


難しい…。