「分からない」はどこが分からない?

読者の皆様、いつも読んで頂いてありがとうございます。





誰かに何かものを説明したとき、「何を言っているか全然分からないよ」と具体的な点があまりない批判や指摘をされたことがありませんか?





私はとてもたくさんあります。そして「一体どこが分からないんですか?」といって説明してもらっても尚のこと何が分からないのかイマイチつかめない。こういう場合、2つのパターンがあるんじゃないかなぁと思います。








1.本人も何が分かっていないか分からない


あまりにもたくさん分からない点があり、聞いた直後ではそれを列挙できるほど整理する余力もない状態でス。説明をする相手が自分よりもその分野について圧倒的に知識が足りない場合はこうなるケースが多いように思います。





2.説明した内容が、聞いた人が持つ考え方のモデルにそぐわない


これは逆に、話し手よりも聞き手の方が知識がある場合によく起こります。考え方のモデルとというのは、例えば報告書であれば、「背景」-「問題」-「原因」-「解決策」-「効果」などのおさえるべきポイントがあり、それに説明された内容を落とし込もうとするのですが、この作業がうまくいかないとき、「分からない」と発言されるのです。別の例で言うならば、全ての事柄をロジックツリーのような木構造で表そうと考えている人から見た場合、説明された内容のどれとどれがツリーの上位概念で下位概念で、どれとどれが並列なのか?という具合に整理できないときに「分からない」と言われます。








1の場合は、前提となる知識を時間をかけて説明すると分かったりします。





2の場合は、まず相手の考え方のモデルがどうなっているのかを探る必要があります。それを探るためには、


「何か足りてない点があるのでしょうか?」

「どのように整理すれば分かりやすいでしょうか?」


という質問を投げかけていくと聞き手の考え方のモデルが徐々に明らかになっていきます。




自分が「分からない」と誰かに指摘するようになったときも、この点には気をつけたいものです。