吸収力の鍵

読者の皆様、いつも読んで頂いてありがとうございます。





SEにとって新しい技術を常に学んで日々勉強するのは不可欠なことです。仕事をしていれば分からないことなど山のように出てきます。そういった新しい技術を吸収する力に大きく左右する要素が、いくつかあるなと思います。





1.技術スキル


一つのIT技術に詳しいと、他のIT技術を学ぶ際にもそれが役に立ち、吸収が良くなります。私がここについて思うのは、広く浅く知っているよりも、一つの分野について深く狭く知っていた方が、他の分野の技術を学ぶ際には役に立つのではないかということです。具体例でいうと、DBMSアプリケーションサーバーは結構違うものですが、インフラビューで見ると、負荷分散のコンセプトやバックアップ、他システムとの接続形態など検討したり問題にしたりする項目でいくつもかぶっているところがあり、例えばDBの専門化がアプリケーションサーバーについて勉強するときは、「あぁ、これはDBでいうこれか」というアナロジーで理解することができます(稀にこれがあだとなることもあります)。ところが、広く浅くしかしらないと、深いトピックについて話が出てきたときに比較対照が自分の中ではできていないためなかなか身につかないように思います。





2.検索力


Web関係のお仕事をしている人は主にGoogle、やや特殊な機器を使って仕事をしているような人は専門書やマニュアルなどで情報を検索すると思うのですが、この情報検索のレパートリーをどれだけ持っていてどれだけ使いこなせるかが鍵だと思います。当然人に聞くことも検索の一つの手段であり、「はてな」なんかの人力検索を有効に利用できると自分が分からない分野の知識でも不足部分を補っていけるのではないかと思います。





3.まとめ力


新しい分野について勉強するとき、本をだーっと流し読みするだけではなく、自分の中でうまく再構成して解釈する力がある人はとても技術力の吸収が良いように思います。私も経験がありますが、本を読んでも字面は頭に入ってくるのですが、パタッと本を閉じるとあまり内容を思い出せないことがあります。これは話している内容を自分の解釈にまで落とせていないことが原因でしょう。これを避けるためには勉強内容を自分なりにまとめてみる必要がありますが、これがささっとできるスキルをもっていると便利だと思います。








と、3つ思いつきで並べてみましたが、一番言いたかったのは1点目です。広く浅くより狭く深くの方が結果的に広がるときも良いのではないかな、と最近思うのです。


私も頑張って深めます。