こんな人と働いてみたい3

読者の皆様、いつも読んで頂いてありがとうございます。





こんな人と働いてみたいシリーズ第3弾です。





さて、元気、空気を読む力、と書きましたが、最後は自主性について書きたいと思います。





ここで自主性というのは、振られた作業以外にも問題を発見し積極的に取り組んでいく姿勢です。特にチームメンバーとしてリーダーを気遣えるような人はとても良いと思います。





このブログで何度も書いているように、SEは非常にチームワークが多いです。チームにはリーダーとメンバーがいるわけですが、メンバーは大きく分けると下記の3つの傾向があるのではないかと思っています。


1.言い訳は多いがあまり仕事はやらない


2.振られた仕事はちゃんとこなすがそれ以上のことはやらない


3.振られた仕事以外にも周辺の問題に目を配り随時リーダーやメンバーと相談する





1より2、2より3が良いのは言うまでもありません。私の周りでは、タイプ1,2,3がそれぞれ1:8:1くらいの割合で存在しているように思います。





この上澄みの1割が私が思う自主性のあるメンバーです。2と3の違いをもうちょっと具体的な例で考えてみたいと思います。





リーダーから仕事を振られたが、どうも指示が明確でないような気がすると感じているとき、





2ならば、とりあえずやっておこう。終わったら次回からはもっと明確な指示をしてもらうようにお願いしよう





3ならば、不明確な点は今すぐに明確化して、他のメンバーで似たような仕事をしている人にも広めることを提言しよう





という具合になります。タイプ2というのはとても受身なのです。


システム構築のプロジェクトに配属された新人は、最初は2にならざるを得ないケースが多いです。3を実行するにはシステムスキルや、プロジェクトの経験というのが欠かせないからです。しかし、それらのスキルがついてきてもタイプ2のまま甘んじている人が7割程度いると思います。(かく言う私も気がつくとone of 7割であることがあります)


上澄みの1割になるためには、様々な努力が必要です。システム開発のプロジェクトの末端であるならば、まず自分の担当範囲以外にも興味を広げて話を聞いていかなくてはなりません。プロジェクト全体の目的だとか方針だとか、あとは人間関係についてもある程度把握することが望ましいでしょう。


また、リーダー経験があるというのはこの自主性を発揮する上で非常に大事です。リーダーやまとめ役をやったことがある人ならば、口をあけてパクパク待っているだけのメンバーにがっかりしたり、もっと助けてよと思ったことが何回かあるのではないでしょうか?





就職活動でこの資質をアピールする際は、リーダー経験とそこから学んだ教訓が良い材料になります。リーダーをやっていたときに苦しかったこと、そしてそこでいかに工夫をしたか、そしてそれが別のシチュエーションで自分がメンバー側に移ったときにどう生かされたか説明できると、とても好印象なのではないかと思います。